ボトルアクアにおすすめの水草たち
お気に入りの水草で水槽を彩ろう
アクアリウムの主役はたっぷりの水草。水槽セットをご購入いただくと、約50本のとれたて新鮮な水草がご自宅に届きます。
※季節によって水草の種類に若干の変更が生じることがあります。
ここではそれぞれの水草の特徴と魅力をご紹介。追加で水草をアクアリウムショップなどで購入する場合の参考にしてください。
ウォーターバコパ
おすすめレイアウト:中景~後景
・特徴:厚みのある丸い葉を持つ代表的な水草入門種です。幅広い環境に適応できる育てやすい品種で、飼育環境によっては葉がうっすらと赤褐色を帯び、見た目の変化も楽しめます。
・トリミング:成長したウォーターバコパの茎を5〜10㎝ほどの長さで切り取ります。切り取った上部分は底床に植えると再び成長します。残った部分は茎の節目から新芽を生やし、成長していきます。新芽は複数でてくることもあり、成長するとボリュームが増します。
バコパ モンニエリ
おすすめレイアウト:中景~後景
・特徴:ライトグリーンの丸い葉を対に付けるウォーターバコパを小型にしたような水草です。葉や茎はしっかりしていて枝分かれすることが少ないので、群生させて整然とした雰囲気を出したいときにおすすめ。さまざまな環境に適応できる水草で、生長はゆっくりです。
・トリミング:成長したバコパモンニエリの茎を5〜10㎝ほどの長さで切り取ります。切り取った上部分は底床に植えると再び成長します。残った部分は茎の節目から新芽を生やして成長します。新芽は複数でてくることもあり、成長するとボリュームが増します。
アマゾンチドメグサ
おすすめレイアウト:中景~後景
・特徴:丸く、かわいい葉を展開する有茎草の仲間。節から柔らかな葉と根を出します。成長が早く浮かせておいても育ち、水中から直接栄養分を吸収するため、セット初期の水質の安定化を早めるのにおすすめ。栄養分の吸収のほとんどを水中から直接おこなう性質から、水質浄化の効果も高く、コケの抑制にも役立ちます。
・トリミング:アマゾンチドメグサは成長すると各茎の節目から根を出します。5~10㎝ほどの長さで節目の下5㎜ほどの位置で切り取ります。切り取った水草の根本をピンセットでつかみ、差し戻すことで増やすことができます。
ルドウィジア赤系
おすすめレイアウト:中景~後景
・特徴:鮮やかな赤に染まる美しい水草です。斜めに生長していくのでレイアウトのワンポイントにも使えます。育てやすい品種ですが、生長はゆっくり。種類や品種によって様々な色や形を持っています。
・トリミング:ルドウィジアの仲間は成長すると底床に近い茎の節目から根を出します。水面近くまで伸びてきたら、一度水草を抜き、新しい根がでている茎の下5㎜ほどの位置で切り取ります。切った上部分を差し戻して 背丈を整えましょう。
ロタラ系
おすすめレイアウト:中景
・特徴:明るい緑の細い葉を持つ有茎草の人気種。レイアウト水槽にも多く使われている種類です。明るい環境下では這うように伸びた後、各節目から上に向かう新芽がでてきて成長します。
・トリミング:ロタラの仲間は成長すると底床に近い茎の節目から根を出します。水面近くまで伸びてきたら、一度水草を抜き、新しい根がでている茎の下5㎜ほどの位置で切り取ります。切った上部分を差し戻すことで背丈を整えます。増やす場合は水草を抜かずに上部分を切り取り、上部分は差し戻しましょう。残った下部分は節から新芽を生やして成長します。
グレートモス
おすすめレイアウト:中景~後景
※この水草は沈水植物のため水上化しません。
・特徴:気泡を付けやすく、葉がカールする細い葉と透き通る緑が美しい有茎水草です。深緑色が美しい種類で、幅広い環境に適応できます。葉幅は約2mm、葉の長さは約1cm程度にしかなりません。グレートモスはアナカリスという水草を小型化させた印象で、見た目や葉の質感がよく似ています。
・トリミング:グレートモスは一本の茎から脇芽をだしながら成長します。脇芽が5~10㎝の長さがある場合は切り取り、切った部分を差し戻すことで増やすことができます。また、本体の茎は適当な長さで切り取り、長さやボリューム感を整えましょう。
ピグミーチェーンサジタリア
おすすめレイアウト:前景~後景
・特徴:バリスネリアの葉を短くしたような葉を持つ前景草です。ランナーを伸ばして増えます。成長はゆっくりですが大磯砂や砂でも育てることができるため、初心者でも育てやすい水草です。
・トリミング:長さを整える場合は葉を斜めにカットし、切った葉先部分は捨てましょう。ランナーと呼ばれる地下茎を伸ばして増えるため、植える場所を整えたい場合はランナー部分を切り取り、差し戻します。
ヘアグラス
おすすめレイアウト:前景
・特徴:丈夫で育てやすく、前景草人気NO.1の水草です。水中に芝生のような緑の草原を作ることができます。植栽時には、束をバラにして数本ずつピンセットで挿し込むように植えると上手く育ちます。環境によっては背が高くなりますが、そのまま中景として使用することもできます。
・トリミング:枯れて茶色い葉が目立ってきたら、底床から1cmほど長さを残し、葉先を散髪するように短くカットしましょう。長く葉を残してしまうと、葉先をカットされた部分は成長が止まるため、コケの発生原因になります。
ハイグロフィラポリスペルマ
おすすめレイアウト:中景~後景
・特徴:定番種として初心者から上級者まで幅広く人気のある種です。
ライトグリーンの美しい葉を展開する有茎草で、丈夫な種類です。根張りもいいため、セット初期のスターティングプランツとして使われます。成長が速いので水中の養分を素早く吸収し、コケを抑制しつつ底床バクテリアの繁殖を促進してくれます。
・トリミング:ハイグロフィラポリスペルマは成長すると底床に近い茎の節目から根を出します。水面近くまで伸びてきたら、一度水草を抜き、新しい根がでている茎の下5㎜ほどの位置で切り取ります。切った上部分を差し戻すことで背丈を整えます。
バリスネリア系
おすすめレイアウト:中景~後景
※この水草は沈水植物のため水上化しません。
・特徴:育てやすく増えやすい、初心者にもおすすめの水草です。バリスネリアの仲間は水質への適応力が高く、弱アルカリ性~中性の若干の硬度のある水でも成長できます。葉はテープ状で柔らかいため、水上に葉を伸ばすことはないですが、水面を漂うように折り返るため、伸びすぎると他の水草に光が届かなくなり、成長を妨げることがあります。
・トリミング:成長すると水面を覆ってしまうため、葉を斜めにカットし長さを整え、切った葉先部分は捨てましょう。ランナーと呼ばれる地下茎を伸ばして増えるため、植える場所を整える場合はランナー部分を切り取り、差し戻します。
ブラジリアンフラジャイル
おすすめレイアウト:中景~後景
・特徴:繊細で明るい緑葉の水草です。水中葉は、茎の節の部分でポキポキと折れやすい性質をもつため、トリミングする際は注意が必要。種名のフラジャイルは“fragile(易損品・壊れやすい)”から由来しています。しかし育成は難しくはなく育てやすい品種です。
・トリミング:ブラジリアンフラジャイルは、環境の良い水槽では約2~3週間でトリミングのタイミングがきます。トリミングは、長く伸びすぎた部分を4~5cm程度の高さで切りそろえます。トリミングでカットした上部を底床に差し戻せば増やすこともできます。また、脇芽からも自然に増えていきます。
ウィローモス
おすすめレイアウト:流木や石に括り付ける
・特徴:活着性を持つ苔の仲間で、落ち着いた色合いの複雑な茂みを作ることから、流木や石に括り付けてレイアウトに多用されます。ウィローモスを活着させた石や流木はまさに「苔むした」という言葉がピッタリの非常に趣のある自然な水景を演出します。ウィローモスの茂みは隠れ家や産卵場所にも向いており、ミナミヌマエビと相性抜群です。
・トリミング:ウィローモスは石や流木に活着して成長するため、葉先をカットして長さを整えましょう。活着下部分だけを残す場合は手でむしり取ることで成長後の仕上がりがキレイになります。
水草のレイアウトは自由!だけど奥行を意識できれば上級者の仲間入り
小さな水槽の中に適当に水草を入れてしまうと、完成した時に「なんだか手前の草が邪魔で全体が見えづらい…」なんてことになりかねません。
そこで水槽の前面を「前景」後ろを「後景」、中間を「中景」として、それぞれの水草には「おすすめレイアウト」を記載してみました。おすすめを意識して植えていただけば、初心者でも奥行のあるカッコいいグラスアクアリウムがつくれるはず。
もちろん、おすすめに縛られる必要はありません。一番はその小さな世界に愛着を持って、長く続けられることですから。