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カート

カートが空です

生態系を守るかわいい仲間たち おすすめの魚・エビ・貝

いてくれるだけで、かわいい以上の意味がある

グラスアクアリウムの主役は水草。とはいえ、自然の循環を上手く回すには生き物の導入が欠かせません。お魚が出すフンが底床に沈み、底床のバクテリアが亜硝酸から硝酸へと分解し、水草の栄養源になるからです。また、お魚が泳ぐことにより水流が生まれ水槽内の循環が促進されます。

ただ魚や水草を飼うのではなく、水草・魚・エビ・貝・バクテリア・土壌(砂・土)など、水槽内の環境要素すべての相互作用で小さな生態系を育てていくのがアクアリウム最大の魅力です。

なお、生き物を購入する場合は水1Lに対して1匹を目安にしましょう。多く入れすぎてしまうと生態系がうまく成り立ちません。この記事ではグラスアクアリウムのような小型の水槽でもピッタリな生き物をご紹介します。


おすすめのお魚

メダカ

日本の河川でも見かけることのある種です。日本の風土や気候に適応しているためとても飼いやすく、見た目のかわいさも相まって根強い人気があります。近年では改良品種が多く出回っているため価格もさまざま。屋内でも屋外でも飼育でき、繁殖も容易です。

・価格:約60円~
・適温:23~28℃
・エサ:人工飼料・ミジンコ・ゾウリムシ
・繁殖:容易に行えますが水温・照明・エサが重要です。水温は18℃以上・照明時間は12~13時間以上の環境下で産卵します。また毎日のエサが大切でエサが不足していると産卵をしなくなってしまいます。

 

アカヒレ

赤いひれと体の中央を走る暗青色のラインが印象的な観賞魚です。性格は温和で混泳相性が良く、しかも丈夫。繁殖が容易なことから価格も安価なため、アクアリウムの入門にうってつけです。

・価格:約50円~
・適温:22~28℃
・エサ:人工飼料

 

グッピー

熱帯魚としては小型ですが、長く美しいドレスのようなヒレと、多種多彩な色合いと模様は鮮烈な存在感。飼育も容易で、アクアリウム初心者が飼育しやすい入門種としても人気です。

・価格:約100円〜
・適温:22〜28℃
・エサ:人工飼料・ブラインシュリンプ・冷凍アカムシ
・繁殖:繁殖しやすい魚としても有名です。卵胎生という繁殖方法で、卵を産みつけるのではなくメスの体内で卵を孵化させて稚魚を産むため繁殖力がとても強いです。

 

ネオンテトラ

ネオンテトラは光るブルーのラインと赤の体色が目を引く、熱帯魚を代表的する魚です。魅大きさは3~4㎝程度で、群れで泳がせることでより一層ネオンテトラの魅力が引き出されます。他の魚とのテリトリーの争いや同種での争いが少ない温和な性格で飼いやすい魚です。

・価格:約50円〜
・適温:22〜28℃
・エサ:人工飼料

 

ベタ

※1匹での飼育をしましょう。
美しい見た目と、小型水槽でも飼育できる手軽さから人気の高い種類です。品種改良も盛んで多種多様なベタが販売されています。オスは気性が荒く「闘魚」とも呼ばれるほど。縄張り意識が強く、混泳には向いていません。

・価格:約500円〜
・適温:25~28℃
・エサ:人工飼料(浮上性のものが一般的です)

 

おすすめのお掃除屋さん

ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビは日本の流れが緩やかな河川でよく見かける、非常になじみのある種です。アクアリウムでは水槽内のコケやエサの食べ残しを処理してくれるお掃除屋さんとして知られています。体調は2~3cmと小型で小型の熱帯魚やメダカとの混泳に適しています。近年では数多くの品種改良種が出てきておりカラフルな色合いを楽しむこともできます。

・価格:約50円〜
・適温:23〜28℃
・エサ:人工飼料
・繁殖:水温・水質が安定していれば高確率で繁殖します。親はお腹に卵を抱えて産卵します。産卵後の稚エビは水流が苦手なため水草または人工の隠れ家等があると安心です。水草は無農薬の物を選びましょう。農薬の水草を水槽に入れてしまうと全滅してしまいます。また、フィルターなどに吸い込まれてしまう事もありますのでスポンジフィルターがおすすめです。

 

ヤマトヌマエビ

ミナミヌマエビと同じ日本のエビで、河川などで見かけることがあります。アクアリウムでは水槽内のコケやエサの食べ残しを処理してくれるお掃除屋さんとして知られており、ミナミヌマエビよりも大型で体調は3~5cmになります。一生を淡水で過ごすわけではなく、飼育下での繁殖はできません。

・価格:約70円〜
・適温:20〜28℃
・エサ:人工飼料

 

ビーシュリンプ

縦じま模様がかわいらしい、非常に人気がある小型のエビです。大きくなっても2〜3cmにしかなりません。日本の種ではありませんが飼育方法は大きく変わりません。しかしミナミヌマエビやヤマトヌマエビよりも水質の変化に弱いため、注意が必要です。

・価格:約298円〜
・適温:22〜25℃
・エサ:人工飼料・ほうれん草(無農薬)
・繁殖:環境さえ整っていれば繁殖しますが、水温・水質に注意が必要です。水温は22~25℃に安定させる必要があり、25℃を超えると抱卵が止まる場合があります。水質も安定させる必要があり弱酸性・軟水の環境が必要になります。ミナミヌマエビと同じく稚エビを吸い込んでしまうためスポンジフィルターを使用しましょう。ミナミヌマエビと比べると繁殖は難しいですが安定した環境になるとミナミヌマエビに劣らないほど増えてくれます。

 

レッドラムズホーン

ラムズホーンはその高い苔取り能力に加え、水質・水温にも強い丈夫さがあるため、貝類の中でダントツで人気があります。さらに飼育水槽の中でも繁殖できるタイプで2匹いればあっという間に増やすこともできます。かえって増えすぎてしまうという弱点でもあるため注意しましょう。

・価格:約150円~
・適温:15〜28℃
・エサ:与える必要はありません。水槽内のコケやエサの食べ残しがエサとなります。

 

どんな子をお迎えしよう?
考える時間も楽しみの1つ

見た目が華やかで水槽が映える熱帯魚にしようか。それとも、日本の美しい河川をコンセプトにしてメダカを入れようか。水草とのコントラストを考えて、いろんな色の子をMIXするのも楽しそう!

考え始めると絞り切れずにたくさんお迎えしたくなりますが、生き物は水1Lに対して1匹が目安。見た目、環境への役割、バランスをちゃんと考えて長生きさせてあげたいですね。

小さくても、生態系に影響する生き物たち。増えすぎてしまっても川や池に放流するのはNGですよ。